※ 若干の性描写あり|反倫理的内容




 自分の血の色なら、あれが訪れる前に、彼が痛みと一緒に教えてくれた。

 からだじゅうが危険なぐらいに干上がって、ようやくぬかるみのような眠りの渦から身をもたげる。東向きの部屋で迎える夏の朝は、病的な熱を帯びて、いつもことごとく寝覚めがわるい。桃色のカーテンを突き破って陽射しが忍び寄り、とても瞼を閉じてなどいられなくなってしまう。まだ眠気のこびりついている両目を擦って、仕方なく今日も、鳴り響く前の目覚まし時計を手のひらで押さえこんだ。ハーフパンツの擦りあがった素足がタオルケットと絡みあって、自分でも呆れてしまうぐらいひどい寝相のまま。
 ぬるいシャワーを浴びて、洗面所で白のポロシャツに袖を通す。皺の寄ったプリーツスカートは、せっかくの夏休みだから、ウエストで二回折り返すとちょうどいい。からからの喉と、不健康なこめかみの痛みを抱えて居間に入ると、バターの柔らかいにおいがすんと鼻孔をすり抜けた。おはよう、とキッチンからお母さんの声がする。おはよう、って返さないといけないのに、喉が痛い。

ちゃん、今日も部活? 夏休みなのに毎日大変ね」
「……うー、」
「寝ぼけちゃって。髪の毛ちゃんと結びなさいな」

 居間に入って直ぐソファに俯けに転がったわたしの頭に、しばらくして、羽根のような手のひらがふわりとのさばる。お母さんは一人娘のわたしにとてもあまい。ことあるごとに「ちゃんはお母さんの若いころにそっくり」と言うから、彼女が愛しているのは自分自身の精巧なミニチュアなのかもしれないと最近そんなことを意地悪く思ったりする。
 薄目をひらいて盗み見た朝のニュースは、いいかげん見飽きた猛暑日の天気予報を、今日も今日でないかのように規則正しく垂れ流していた。

「あ、そうそう。部活で思いだしたけど、覚くん、今朝の夜行バスで帰ってきたんだって」

 眩しい朝の始まりに、彼の名前だけが夜風のようだった。涼しくて、澄んでいて、皮膚の奥にしみて、脳裏にかかった眠気の靄がいともたやすく晴れていく。それでもわたしは眠くてなかなか返事ができないふりをして、ただ、胸の下に押しつぶしていたクッションを爪先でくっとつまんだ。覚くんが、帰ってきた。

「ちょうど一年ぶりかしら、今年のお正月は忙しくて帰ってこられなかったもんねえ。ほら、年明けすぐにバレーの大会があって……」

 お母さんの声がかすんでしまうぐらいに、ふつふつと内側で細胞が喚いている。彼が帰ってくるときはいつだって、こういう、ざわついた歓びがからだに充満する。覚くん。わたしの大好きな、大切な、たったひとりの、年上の幼なじみ。高校生になって、彼は遠くの高校に通うため地元を離れてしまった。今では年に数度、会えるか会えないかのひとなのに、それでもわたしは片時もわたしのなかから彼を追いだしたことなんてない。追いだせない。むしろ、彼の存在は膨れる一方だった。小さいわたしのなかで、思いだすたびに注がれたすべてが、しだいに嵩を増していく。

「お母さん、髪の毛ふたつに編んで。ふわってしてるやつ。お願い」

 何度目の猛暑日。うんざりするぐらい見通しのいい、平坦な夏休み。腕を伸ばして上体を起こすと、ようやくからだのなかに朝が巡った。わたしの「お願い」の意味を隅まで知るよしもなく、にこやかに「はいはい」と言ってお母さんが腰を上げる。彼女のなかでいつまでもわたしは、年上の幼なじみに憧れる、少しませたかわいい娘なのかもしれない。スカートのプリーツを均しながら、ソファにやさしく座りなおす。その名前を聞くだけで、わたしの足のあいだが切なくなってしまうこと、無垢なお母さんはけっして知らない。



 道端のシロツメクサで輪っかをつくっていたら、のろまな深緑色のバスが唸りをあげてわたしを追い越していった。あれに乗らないときっと学校には間に合わないけれど、もうすっかり部活に顔をだすためのやる気なんて削がれていたから、何も気にならない。ゆっくりと何にも急かされないで、はやる気持ちをたしなめながら、シロツメクサの茎をねじる。だいたい、バレーボールなんてそんなに好きじゃない。ルールも難しくて覚えにくいし、男の子たちにポカリスエットをつくってあげたり、タオルを渡したりするのも、すごくだるい。わたしはただ知りたかっただけ。確かめたかっただけ。彼が遊び相手に選んだ女の子の、毎日見ていた景色を。

 そっくり一年も前のことなのに、わたしは、お気に入りの白いリネンのワンピースが台無しになった日のことを、透かして写しとったみたいに正確に思いだせる。あの日の温度。あの日の風の運んだにおい。歩道からたちのぼる熱の感じ。誰もいない神社の静けさと埃っぽさ。覚くんの言葉と行為。わたしの芯をねぶった感情のざらつき。だけど、抜け落ちてしまっているものがひとつだけ、ある。いちばん失くしたくないものをいちばん初めに失くしてしまって、ひとりで再現しようといくら努力しても叶わない。こればかりはそのつど継ぎ足してもらわないといけないことなのだ。そう思うとおそろしかった。
 他ならぬわたしの体内に、わたしの想像力が及びもしない場所があるのだと。

 花のリングをたくさん指に嵌めながら歩いていく。覚くんのおうちまでわたしの鈍い足で十五分かかる。途中、雑木林をしたがえた小さな鳥居の前で自然と足が止まった。だって、ここなんだもの。地続きの午前とは思えない、くぐればそのまま夕暮れにつながっているような、不気味な暗がりを奥に秘めた赤い鳥居。
 覚くんが今のわたしとちょうど同じ、中学二年生のころ、わたしは何度かこの鳥居を女の子とふたりでくぐる覚くんの姿を見た。わたしはまだランドセルを背負っていたけれど、はっきりと覚くんのことが好きだったから、彼を独り占めしたいと思っていたから、すごくすごく、嫌な気持ちになった。何より彼がわたしにあの女の子とのことを「秘密だよ」と口封じするのが、嫌だった。秘密の中身もろくに教えてくれないのに、そんなの、卑怯なやりくちだと思ったのだ。

「覚くん、あの神社でいつも何してるの」

 ベッドの上に寝転がって気に入りの漫画を読んでいる覚くんのとなりに、咎められないことをいいことに、お腹をつけてぺったりと寝そべる。覚くんは漫画から目を離さずに軽く息を吐いて笑った。わたしは、仰向けに横たわっている覚くんの、盛り上がったみごとな喉仏をぼんやりと眺めていた。ときおり上下に動いて、小さな生きものみたい。すっかり声変わりが済んで、なめらかな低音が板についた声で、覚くんは軽やかに応えた。

「遊んでる」
「……女の子と?」
「うん」
も仲間にいれて」
「ふたりですることだから、だめだよ」
「じゃあとふたり」
「ん~」

 それは困っているというよりも、驚いているような、もっと言えばちょっと面白がっているような言葉の濁りだった。ためらうように伸びた語尾の先で、わたしの心臓がばくばく鳴っている。遊ぶといっても、わたしはかくれんぼや鬼ごっこ、縄跳びや缶蹴りのような「みんなの」遊戯を、何も想像していたわけじゃない。漠然とだけど、行き止まりまで見据えていたわけじゃないけれど、それでも分からないなりに分かっていた。剥きだしのからだを重ね合う、「ふたりの」遊びというものを。
 覚くんが指を挟んで漫画を閉じ、髪をかく。お風呂上がりの石鹸の安っぽい香りがどうしてか尾てい骨を疼かせた。彼の髪から、肌から、目の奥から、潤んだ夜の空気を伝ってなだれこむにおい。わたしは投げだした片方のはだしの足裏で、もう片方の足の甲を、擦るように落ち着きなく撫でた。

「もうちょっと大きくなったらね」

 大きくなるってどういうことだろう。ランドセルを背負わなくなったら、それでいいのかな。ぜったい、ぜったい、約束だよって、さんざん指切りしたくせに、覚くんはわたしを置いてたったひとりで遠い場所へ行ってしまった。覚くんは向こうでどんな女の子と一緒にいるんだろう。どうしてわたしは覚くんとこんなに歳が離れて生まれてしまったんだろう。同い年の女の子たちにもどんどん先を越されていく、自分のいつまでたっても未熟なからだが恨めしくて、呪わしくて、悔しくてしょうがなかった。覚くんがわたしの手を引いてこの鳥居をくぐった、一年前の、あの日までは。

 指先につけていたシロツメクサを足もとにぼろぼろとこぼして、いつまでも動かないでいたものぐさな脚で、溶けそうな熱い地面を蹴る。軽率にも左手の薬指に通した花をひとつだけを残して、わたしは、覚くんの家へと続く坂道を一気に駆け下りた。



はどこもかしこも、小さいね」

 背も小さい。胸も、お尻も小さい。お腹のなかも小さい。ああ、でも声は、他の子よりちょっと大きいかも。
 覚くんは汗を拭いながら、そう言って口もとを緩めたけれど、わたしにはまったく笑えない冗談だった。心ではなく、からだとからだが摩擦を起こすことで生まれる感情の、宇宙のような底無しの昏さ。どこにも隠しておける場所なんかなくて、無残に拡がっていく崩れた声にして、少しでも混乱を吐きだすしかなかったのだ。木陰の、土っぽい神社の回廊で、半端に捲りあがった白いスカートの下、見えない熱がうごめいている。わたしは覚くんのTシャツにしがみついて、また、だらしなく猫のように呻いた。

「……覚くん、は、ち、さいの、っきらい?」
「嫌いなら一緒に遊ばないよ。のからだ、すごくいいよ」

 彼のうっそりとしたまなざしも、言葉も、なんの慰めにもならなくて、ただただ痛みすらも蝕むようなおぞましい嫉妬心が胸を衝いた。覚くんには嫌いじゃない女の子がほかにもいるって、分かっていたから。あのとき見透かせなかった彼とあの女の子の秘密を、いま、身をもって暴いている。彼はもしかしたらわたしにとても酷いことをしているのかもしれない。ふと過った心細さをすぐさま押しやる、気まぐれな暴圧と痛み。ボタンのすべて払われたワンピースの、襟口のフリルを、覚くんがなにげなくすくう。皺くちゃで、くたりとしているそれ。もう、かわいくなんかない。もう、きれいなんかじゃない。

「ねえ、俺も初めてのことしてみたいんだけど、いい?」

 わたしの喉をしっとりと指先で撫でながら、息にまみれた声で覚くんが尋ねる。こんなにたくさんのことを知っていて、そのすべてを丁寧に教えてくれる彼にも、この遊びのなかにまだ初めての何かが残っているのだと言う。わたしはこの幸福な報せに飛びついた。他の子と較べられない、そういうことが覚くんとふたりでできるなら、なんだっていいと思った。酷くても、痛くても、いい。熱の洪水に縛りつけられながら、彼に差しだした自分のことを、生熟れのこの小さなからだを、初めていとおしく感じた。

 覚くんが嘘つきでよかった。大きくなるのを待たないでくれてよかった。わたしが小さくてよかった。
 わたしの十三年の人生で、文句なしに一等だった日。
 大好きってちゃんと言えたら、もっとよかったけれど。



 覚くんの家は大きな平屋で、新しく増築した部分ともとからあった古い家屋とが渡り廊下でくっついている。広い庭先の一角で覚くんのおじいちゃんがホースで水を撒いていたので挨拶をすると、覚なら部屋で寝とるよ、と訊いてもないのにしゃがれた声が返ってきた。それだけで胸が騒いで、だいぶお行儀が悪いけれど、ローファーをこぼすようにして縁側から彼の家にお邪魔してしまう。新しい造りの慣れ親しんだ家のなかは誰の気配もなく、しんとしていた。覚くんの部屋は、縁側をいちど曲がって、突き当たり。今はあるじをほとんど欠いた部屋だから、家族の荷物がぼちぼちと詰めこまれ、以前より物置然とした西向きの小部屋だった。

「覚くん」

 返事は期待していなかったけれど、ノックのかわりに名前を呼ぶ。じわっと興奮が喉から染みだすように、彼を呼ぶ。もちろん「どうぞ」なんて返ってくるはずもない。ドアと床の隙間から洩れる冷気をくるぶしに感じながら、音を立てないよう慎重にドアノブを捻ると、果たして懐かしいベッドの上に懐かしいひとが仰向けになって目を閉じていた。 覚くん。わたしの大好きな、大切な、たったひとりの、年上の幼なじみ。

「覚くん、おかえりなさい……」

 一歩踏み入れば二歩も三歩も同じようなもので、あっという間に彼のベッドに手をかけると畳に立膝をついて緩んだ寝顔を見つめた。安心しきった眉毛のかたち。閉じたまぶたのやわそうな楕円形。覚くんは背が高いから、きっと夜行バスでなんかで満足に眠れないだろう。一年離れたぶんだけ遠くなった距離は、一緒にいられる数日で、どれだけ縮められるものなのかな。永遠も、逆戻りも、ない。一方向に移ろってゆくだけの流れをなんとか堰き止めたくて、投げだされていた彼の手に手を触れた。節くれだった指のあいだを割って、薬指に絡まっていた茎の輪を彼の指にそっと伝染す。いたずらにしてはタチが悪いだろうか。これは幼いお花屋さんごっこなんかじゃない、八畳一間に彼を結いつける、悪意あるおまじないなのだから。

「こら」

 茹ったまなざしを指に集めていたせいで、痛いぐらいに心臓が跳ね上がった。ぎりぎりまで膨らんでいた胸が弾けて、溜まっていた熱がどろりと溢れだす。慌てて離した手を、覚くんの冷たい手に、手首から覆うように抑えこまれた。咎められているはずなのに、嬉しいときと同じように血がめぐる。腰が、抜けそう。身を捩った覚くんが大きな目をこすり、何を思っているのか、二人の指のもつれをぼんやりと見下ろしていた。

「……ひとの寝込みを襲うんじゃないよ」
「お、襲ってないもん」
「あーあ、勝手にこんなもん……」

 寝起きの唸るような低い声でそう言って、覚くんは第一関節のあたりに留まっていたシロツメクサの指輪を抜くと、一瞬それを陽に透かすように指でつまんだ。くだらない、と言った鼻先の笑みに吹き飛ばされて、わたしのおまじないも、一年ぶりの再会も、あっけなく済んでしまう。手のひらに戻ったしなびた花の環。爪先が皮膚に触れたとき、はかったように視線がぶつかる。覚くんがわたしに視線をつかうときの余裕が好き。わたしを子どもにする目。離れていた距離をちょっとだけ埋めてくれる、昔話を信じている目。

「ただいま。は元気そうだねえ、あいかわらず」

 お母さんにお願いして結んでもらった髪の毛先を、覚くんの奔放な指が揺らす。あの日と同じように編んだ黒い髪。いつの間にか乱れてほどけた髪のこと、こんなタイミングで思いだしたら、毛先を弄ばれるだけでもお腹にくすぐったさがひろがった。

「うん、元気だよ。……えっと、覚くんは? あっ、部活は? まだ、試合あるの? いつまでこっちにいるの?」
「どうどう」

 あくびを噛みしめ、覚くんが枕もとの携帯電話で時間を確認した。もうすぐ午前十一時になる。そういえばこの部屋には掛け時計もカレンダーも何もない。その小さな画面の小さなデジタル表示がなかったら、わたしたち、時間のない密室にいられるのに。詮無いことを考えるとき、自分のなかの「くるい」が浮きあがる。永遠も、逆戻りもない。だけど、時間はたやすく伸びたり縮んだりする。それは、ひとが誰もくるっているから。

「お盆のあいだはいるよ、たぶん。ことしの国体予選は俺でないっぽいし。他校も混ぜて選抜チームつくるんだってさ」

 忙しい彼には束の間の休息かもしれないけれど、数日の帰省なんてあっという間だ。わたしの頭を撫でながら、ようやく覚くんが身を起こす。着古したような薄いTシャツの奥に、彼のからだの線がうっすら見えている。彼の口にする部活のこと。彼の大事なもののこと。気にせずにはいられないけど、彼が伸びやかに向こうのことを口にするたび、いつもちょっとずつ自分を削りとられていくような心地がする。彼の幸福のお城はいつか、わたしを追いだしてしまうのだろう。いつからか、そう思うようになっていた。
 膝を浮かせて、彼のベッドに這い上がる。言ってくれないなら、言わなくちゃならない。覚くんのかたい腕をつかんだら、あの正確な記憶から抜け落ちて欠けてしまったものを、少し取り戻せたような気がした。有頂天になるのはまだまだ早いのに、満たされていくスピードに引っ張られて、高鳴る。

「……覚くん、あのね。また、と遊んでくれる?」

 幼いけものを装いながら、たどたどしく願いを紡ぐ。すると、覚くんもわたしの無知に無知でいてくれる。何も、今日かぎりのことじゃない。ひとつの戯れを分かちあうよりもずっと前から、ふたりにはふたりの決まりごとがあった。彼の腕に脈を打つ胸を擦りつける。ゆっくり一歩ずつ、女の子のかたちを覚えてきた。彼の居ないあいだのわたしのこと。

もそろそろ、あれ、きちゃった?」

 彼の黒目がわたしのやぼったい夏服の上をすべる。彼は忘れてしまっているのかもしれないけれど、わたしは一言一句、覚えている。忘れられるはずがない。一年前も彼はわたしに同じことを同じように訊いた。わたしのお気に入りのスカートを撫でながら、囁いた。だからわたしも、あのときと一言一句違わずに応えられる。

 だけどそれが、ひとつ昔の夏と少しだけ違うのは。

「ん、……ううん、まだ」
「へえ」

 覚くんの黒目がひとまわり大きくなって、それはもう、わたしを覆う夏服なんて見ていなかった。未来のなかに過去を覗くような水晶体が、とてもやわらかく、とてもみずみずしくひしゃげる。覚くんが笑っている。そうとは思えないような、迫力のある喜色で。

「じゃあまた、同じことできちゃうね」

 今、しちゃう?
 前髪をけだるく掻きあげながら、覚くんはわたしのこめかみにうっすら唇を押しつけた。反射で恥じらってみたけれど、ほんとうはうんと頷くのになんのためらいもない。する。したい。して。されたい。だってそのために、迎えにきたの。大きくなったら一緒に遊んでくれるって、覚くんがわたしに約束してくれたから。
 起き抜けの彼の浅い体温が、午前のあぜ道を駆けてきたわたしの熱い背中に触れる。わたしは彼の大事なものじゃなくていい。わたしは彼が、心ゆくまで、ぞんざいに扱える唯一のものでありたいのだ。









THE END

2016.12