Ⅶ ひみつ遊戯




「治くんってなんか、思ってた感じと違うんやもん」

 あれは中学最後の夏、生まれて初めて俺に好きだと伝えてくれた彼女は、ものの一ヶ月でその魔法のような告白を撤回してしまった。夏期講習帰りの彼女が、夜のマクドでジュースのストローをいじりながら、部活帰りの俺を引き止めて残酷な言葉を吐く。何したってわけやないのに、何もせんかったのがあかんかったと思えるほど、十四歳の自分は他人に優しくはなれへんかった。他人だ、中学生の一ヵ月のレンアイ相手など。俺はそのとき、初めての彼女にあっさりフラれたこと以上に、中二ンとき同じく初めての彼女と一ヶ月足らずでダメになってしまった片割れのことを思いだして、自分がアレと同レベルだったことにショックを受けていた。今思えばそんな男はフラれて当然なのだが、このしょうもない経験は痣のようにそれなりに残り続け、いつのまにか自分を縛る厄介な呪いになった。こんなにたやすく魔法もつかえるし、呪いをかけることもできる生きものに、勝手に幻滅されんのはこわい。こわいし、嫌なことだ。そんな臆病なしこりを抱えたまま、それでもひとなみの恋ぐらいできると、できていると、漠然とそう信じていた。
 数年後、と出逢うまで。



 三月が意地の悪いほど足早に過ぎ去ろうとしている。月末の土曜日、は俺と侑をアパートに招いた。ほんとうはあいつにまでの部屋に踏み入られたくなかったが、部屋主はで、俺が決めることではないし、「最後に二人そろってるところ、見たいな」とねだられたらその願いを汲むしかない。せめてもの抵抗で、俺は、クリスマス・イブにからもらったタートルネックに袖を通した。桜のつぼみも膨らみはじめた春先に、その厚手のセーターはすでに季節はずれの冬服やったけど。

「……すごい、そっくりだね」

 玄関の鍵をあけて俺たちを出迎えたは、交互に俺たちの顔を見やりながら短く感嘆の声をもらした。今まで何百何千と言われたような気のする言葉も、彼女に言われると特別に思う。目をみひらいてまばたきするを見て、侑は楽しそうにけらけらと笑った。

「だいぶ今さらやな」
「ごめんごめん、並んでるところ見るの、初めてだったから」

 引越しを二日後に控えたの部屋は荷詰めの段ボールもだいぶ閉じ終わっていて、リビングはそれなりに片づいていた。きっと俺たちを呼ぶので、荷物になる目障りなものは寝室に押しこんでしまったんだろう。
 部屋には酢飯のツンとするええ匂いが漂っていた。今日、が俺たちをここに呼んだのは、家じゅうの食料を食い尽くすという引越し準備のためだ。冷蔵庫の余りものや缶詰をつかって、は手巻き寿司を用意してくれていた。刺身やなくて、細く切ったウィンナーとか、ツナマヨとか、卵焼きとか、弁当のおかずと見まごう具がずらりと並ぶ。子どもの誕生日会みたいやな、と侑がこそっと耳もとでささやいた。こればかりは、せやな、と思う。対象年齢五歳といったラインナップの手巻き寿司は、だけど、とても美味かった。
 食事中、侑ははばからずに部活の話をした。速攻の練習しとるけど集中がもたんーとか、監督が犬の話ばっかしよってだるいーとか、マジでどうでもいいやつ。そんなくだらん話やめやと言うても、きかず、堂々と。こいつはもともと相手を見て自分の態度を変えるようなコマさはない。好き勝手、言いたいことだけを言うやつだ。いかにも内輪のことで恥ずかしくてたまらんかったけど、は存外に目を輝かせて侑の話に相槌を打っていて、ほっとしたような、憎らしいような気持ちになった。それから少しの、後悔。羨ましさ。

「なあな、さんって美術の先生にはならへんの」

 めしを食ったあと、キッチンに入って侑と並んで皿を洗っているときだった。カウンターの向こうでゴミをまとめていたが顔を上げる。侑の素朴な問いは、俺も前から気になっていたことだった。こんなふうにあっさり訊けたら苦労しないが。

「うーん……なくはないけど、たぶん、ならないかな」
「なんで? 実習したのに、もったいな」
「向いてないと思うよ、あんまり。教えるのも下手だし、治くんみたいな生徒が居たら、好きになっちゃうかもしれないし」

 淡々と起伏のない会話のなかにがとんでもないことを織り交ぜたので、俺は危うく皿を落とすところだった。これに侑は大笑いしたが、俺はまったく笑えなかった。勘弁してほしい。

「なんやそれ、うける」
「うけへん……」
「冗談だってば」
「きつい」
「けどさんてほんまに押しに弱そうやもんなー。どうせ治も強引な手つこたんやろ」
「はああ?」

 要らんことばかり言い放つ邪悪な口に、手に持つスポンジを突っこんでやりたい。けど、内心はずれてることもない恋の始まりを邪推されて、の前でどう切り返したらいいのか分からない。美術準備室で彼女の髪をくくったのも、バス停で見かけた背中を必死に追いかけ、つたない口実で家まで押しかけたのも、強引だと言われても仕方ないような不出来なアプローチであったから。
 大笑いしたのは、今度はのほうだった。まつげのきわを指でこすってた彼女と、カウンター越しにばちりと視線がまじわる。逸らそうとして、逸らせなかった。がかすかな笑みを残したまま、俺に同意を求めるような目くばせをしたのだ。

「つかってもらったって感じかな、あれは」

 ね、と首をかしいで、が俺に向かって目を細める。季節の裏側に置いてきた不格好な恋のてくだを、まるごと肯定するように。汗がどっと背中に滲む感じがして、たぶん顔が熱くなってて、うんともすんとも言えない。そんな俺と、を見て、侑は興味を引かれたようすでカウンターから身を乗りだした。

「ええ、どういうこと」
「ひみつ」

 あとは何も言わず、はゴミ袋をかかえて廊下に出てしまった。こんな一言で、食事中に侑に対して感じていた淡い憎らしさ(自分のことばっか盛って話しやがってとか、彼女のチョコ食わんくせにのつくったもん美味そうに食うなやとか)などぜんぶふっ飛んでしまう。強力でたまらないやり方。なあ、なあ、とうっとうしい肘鉄を横からされながら、唇を噛みしめ、にやけそうになる顔を必死に抑えた。自分の名前を漢字で書くように、すぐとなりで真似できる誉れじゃない。
 「ひみつ」。これは俺だけに与えられる、からの最上のえこひいきだ。



 可燃ゴミのポリ袋を両腕にぶらさげて、五階から一階まで階段を降りていく。陽がすっかり落ちて外は少し肌寒くなっていた。セーターのざっくりとした編み目から涼しい風が肌に染みこんで、そんな冷気が今は心地いい。のアパートのエントランスから伸びるこの夜道を、何度、幸せな心地に浸りながら渡っただろう。ときにはやらかして、落とし穴にでもいっそ落ちたい気持ちで駆けだした日もある。だけど今になってみれば、ふがいない昼も夜も含めてひどく眩しく感じられる。思い出なんて、と、思っていたのに。

「この道まっすぐ行ったら、公道に出るやろ。で、左曲がってずっと行ったらマツキヨあるから、横道入って……って行きに覚えろや」

 ハイネックのモッズコートに半分うずまっている頭を小突く。やって治のデートに着いてきただけやしい、と、侑はわざとらしくぶうたれた。に呼ばれて、意気揚々と上機嫌でくっついてきたくせによう言うわ、と思う。それでも、ひと足早く帰宅すると言いだしたぶん、今日はまだ気を遣っているほうなのか、ただ飽きて満足しただけなのか、こいつの行動則は分かるようで分からない。

「せや、また適当言っとこか? 泊まってくやろ。明日、午後からやし」

 ひとに道案内をさせておいて聞いているのかいないのか、けだるくスマホをいじっていた侑が、不意に顔を上げてにやりと笑った。恥をしのび、調子こきのこいつの口添えを頼んでまで、と一夜を越えた二月の終わりのことが思いだされる。あの夜。あの朝。あの夕暮れ。の奥深く潜った一日が、水底に広がった景色が、まだ鮮やかに胸にこびりついている。の目に映るものを少し、ほんの少し理解できたような気がした。
 さっきまでゴミ袋を持っていた手をズボンではたき、首を横に振る。最初から決めていたことだった。

「いや、俺も少ししたら帰る」
「マジで言うてんの」
「まあ、お前に何回も借りつくりたないしな」

 目を見張ってすぐ、呆れかえったような顔をする。侑はつまらなそうにスマホをコートのポケットにおさめ、短い溜め息をついた。

「借りて……俺は取り立て屋か」
「似たようなもんやろ」
「ちゃうわぼけ!」

 ほんとうは今日、侑がおってよかったと思っている。三人でよかった。と二人で最後の晩餐なんか食っても、味なんてほとんど分からんくなってた気もするし、心臓のとこでめしが詰まって胃になにも入らんかったかもしらん。そう思えば、今日ぐらい礼を言うてやらんこともないけど、そんな態度をとったところで返ってくるのは「なんやいきなり、気持ちわる」とか、そのていどだ。
 くだらないことを見越しあって、言葉を軽んじても、俺たちは滞りなく回る。
 だから俺は、十七年間ずっとそうしてきたように、「さっさと帰れ」と手の甲を振って侑を追っ払った。



 ゴミを捨て、侑を帰してから部屋に戻ると、はティーパックの紅茶を淹れているところだった。よくつかっていたティーポットはもう、どっかの段ボールのなかに仕舞ってしまったんだろう。俺の足音を聞きつけ、キッチンから顔をだして「おかえり」とが言う。それだけのことで心臓が複雑にうごめいて、ただ浅くうなずくことしかできなかった。

「にぎやかなご飯だったね、侑くんがいると」

 マグカップをふたつローテーブルに置いて、はざぶとんの上で足をくずした。やっとひと息ついて、薄い紅茶をすする。確かに、さっきまでの騒々しさが嘘のように、段ボールに囲われたこの部屋は静かだった。

「すみません、あいつうるさくて」
「治くんも今日はだいぶお喋りだったよ? 仲良しだなって思った」
「それは……まあ、家族やから」
「家族だからって仲が良いとはかぎらないでしょ。治くんは幸せ者だね」

 にこにこ笑って、今日のはとても機嫌が良いようだった。幸せだとか不幸だとか、そんな尺度であいつをはかったことは一度もないが、黙って話を合わせておく。が笑っている。それ以上に大事なことなんか、今はもうない。
 別れようか、とに切りだされてからこの一ヵ月、俺たちは前と何も変わらず日々を過ごしきった。少ない休みを合わせるために連絡をとりあい、公園で待ち合わせ、車でどこかへ出かけて、一緒に美味いめしを食って、この部屋でセックスをする。楽しくて苦しくて仕方なかった。彼女がふだん通りであればあるほど、あの言葉はけっして嘘にはならないのだと、念を押されているような気がした。
 マグカップを置いて、はおもむろに立ち上がった。あらかた片づいた作業スペースの一角に、まだ棚がふたつ梱包されないで残っている。ありふれた組み立て式の雑貨棚でも、そこにまつわる始まりの記憶は二人にとって重たい。その重さを確かめるような手つきで、はくすんだ白い棚板を撫でた。

「この棚、向こうでも大切につかうよ。すごく重宝してるんだ」

 向こう、といっても、べつには東京に就職するわけでもロンドンに留学するわけでもない。俺の住むこの町を出て、通っている大学近くの、神戸市街のアパートに越すだけ。電車をつかえば三、四十分で着く。だけどこの部屋を出てしまえば、俺との生活はほとんどまじわらなくなるだろう。もともとの生きる世界の遠さが剥きだしになって、会いにいっても、会わんくても、互いにゆっくり擦り減っていく。それぐらいのことは分かった。解るしかなかった。
 明日、一人娘の引越しを手伝いに、の母親がここに泊まりに来るのだという。セミダブルのベッドや、食器の数を見て、の母親は何か勘づくだろうか。そのときはもしかしたら、かつての恋人の話を打ち明けるのかもしれない。だけど、俺のことは。俺の話はきっとしない。もともと俺はこの部屋の虚しさや、ひらいた穴のかたちと同じようなものだ。それでもいい、と願って踏み入った場所で、俺はそれ以上を、むしろに手ずから穴をあけることさえ、願ってしまっていた。
 だからきっと、この部屋に染みついた二人のことは、一生、二人だけのものだ。証人も、目撃者もない。

さん」

 あと何回、その名前を口にできるのだろう。貴重品のように大切に彼女を呼んで、のとなりにしゃがみこんだ。この距離、この姿勢。初めての唇に触れたときのことを思いだして、同じように息をとめ、彼女の体温を掠めとる。下手な再現。やり直すのではなく、巻き戻すのでもなく、あの日を真似ている。とこの部屋でわかちあったことのすべてを、ひとつでも多く少しでも確かに、からだに覚えさせておくために。

「消えない気持ちと、付き合ってみます」

 この部屋に泊まった最初で最後の日、から貰った言葉を、自分のものとして声にだしてみる。この部屋の間取り、家具の配置、昼間の光の射しこむ加減、空気の匂い、ソファとベッドの感触、そんなもの俺は容赦なく忘れてしまう。のかたち、体温と声、外側と内側の触り心地だって、同じことだ。すぐに忘れて、すぐに欠けてしまうから、あんなに絶えず求めていた。経験のすべてが色褪せていく。そして目に見たものや手に触れたものが色と熱を失ってゆくたび、消えない気持ちというやつの意固地さと厄介さを、俺は思い知るんだろう。こんな思いは初めてで、この先の独りは未知で、それでも薄々気づいている。俺はたぶん、この感情に関してそんなに要領のいいほうではないと。

「……俺、さんが言うほど、器用やないけど」

 まるで、一世一代のひみつを打ち明けるような大げさなトーンだった。俺の言葉に、その先の告白をさえぎるかたちで、が「え?」と即座に首をかしげる。変な間ができて数秒、目をまるくしたからこぼれた疑問符は、俺にとってかなり衝撃的なものだった。

「わたし、治くんのこと器用だなんて、そんなに言ったことある?」

 意味を飲みこむまでにまた、間抜けな数秒が必要だった。全身にみるみるうちに広がる、いたたまれない恥ずかしさ。不思議そうに顔を覗きこまれ、頭の中が真っ白になりそうなのをなんとか踏みとどまる。彼女の前でとても器用とは言えない失態を何度も繰り返してきたのだから、今さらそう思われていないことに盛大に凹みはせんけど、まさか思っていないどころか言った言葉すら忘れているとは予想していなかった。こんな、恨めしいぐらいにあっさりと。

「……いや、あの、めちゃめちゃ言うてましたよ。俺それで、さんの前でぼろださんようにっていつも気ぃ張っててんから……」
「あはは、そうだったんだ。ごめん」
「そんな、軽く」

 軽く笑わんでください、と恥ずかしさを蹴散らすように口走りかけて、はっと立ち止まる。すんでのところで喉がブレーキをかける。ひとつの、なんてことないひらめき。ほんとうに、こんなこと、にとっては軽くてどうでもいいことだったのかもしれないと。俺が勝手に、自分かわいさに、過剰に気にしていただけで。
 だとしたらいま、がくすくすと軽薄に笑っていることは、俺にとって恥ずかしさの火種ではなくて、あっけない救いなのかもしれない。
 どうしてそんな簡単なことにずっと気が回らなかったのだろう。を見ながら、自分ばかり見ていた。から多くを受けとったふりをして、自分を押しつけることにばかり躍起になっていた。無表情のままめまぐるしく感情を移ろわせている俺を見て、がすっと目を細める。の目。こんな俺のことを、俺が思っているよりもずっとたくさん、ありのまま写しとることのできる正しい鏡。

「がんばってね、バレー。絶対また、えーと……はるこう、出てね」

 今まで何度も貰いうけてきた「がんばってね」というありふれた激励も、きっと覚えたてだろうおぼつかない「はるこう」の響きも、今日という日に用意された最良のはなむけのように感じられる。もう、うしろめたさや居心地の悪さを感じて曖昧にごまかすこともない。はい、ときっぱりうなずくと、それだけで腹の底からちからが湧いてきた。言葉のつよさは、意志のつよさだ。

「そしたらわたし、今度こそ治くんの横顔を見に行くよ」
「……横顔?」
「うん。わたしより好きなものを追いかけてる治くんを見に行く。見たことないからね」
「うぬぼれてるな」
「うぬぼれさせたのは治くんでしょ」

 そう、いたずらっぽく俺の言葉に言いかえして、が両腕を伸ばす。首に巻きついた花の匂いに引き寄せられながら、俺も、のからだをかたく抱き寄せた。と抱きあうたび、世界中にこんなにやわらかくて安全な場所があるのかと驚く。ここを一生出たくない、ここにずっとうずまっていられたら、と怠惰な安らぎにかまけそうになる。引き剥がしがたい恋の温もり。傷つき、傷つけた日も、は惜しみなくそれを注いでくれた。
 そうか、横顔――。そんなものすら差しだせなかった今までが、さみしいような、どうしようもないような反面、その一言に未来に向けた細い糸のような約束がこめられていることを、見逃せるはずもない。

「大好きだよ。治くんの器用なところも、不器用なところも。どっちもほんとうの治くんなら」

 それだけでいいんだから。耳の裏にの甘い声がしたたる。まぶたと腕にちからをこめ、鋭すぎる五感をひとつ犠牲にしたら、どこまでこの小さな生きものにまつわる幸福の粒をこぼさないでいられるだろう。今はもう目に見えない、かつて確かに目の前にひろがった景色のすべてを、まなうらにきつく、きつく刻みこむ。
 水彩絵具でつくった空。
 絵筆のつかい方。
 ぬるい水のような黒髪。
 五階までの長い階段。
 どこにでも行ける青い車。
 水族館の大水槽。
 初めてのセックス。
 夢中でむさぼって、でも何もかも許された。
 甘い涙と、しょっぱい涙。
 カードを添えなかった安い花束。
 金色のリボン。
 俺用のマグカップ。
 壊れたつがいのイルカ。
 愛してる。
 ほんとうの言葉。
 ほんとうだった言葉。
 のつかう魔法が、俺の底に沈んでいた呪いをあっさり溶かしてゆく。俺はもう、このつまらん呪いをかけた彼女の顔も声もはっきり思いだせんけど、忘れたこととなかったことはけっして同じではないんだろう。良いことも、悪いことも、すがたを変えて続いてく。水彩の色を重ねるように、他人から受けたものをまた他人に思いがけず塗り替えられて、でもそれはまったく別の道での、まったく別の誰かとのできごとなのだ。立ち止まっていられない。旅をする。そうやって歩いてきたし、これからも歩いてく。一歩ずつ。

 誰かとめぐり逢い、旅の途中でまた、ひそやかな恋をしながら。









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2018.3